グレータンク出荷・販売中止のお知らせ

米国casita社より販売されていますオプション品「グレータンク」につきまして、当社で検討した結果、国土交通省自動車局の定める「自動車の安全確保に係る制度及び自動運転技術等の動向について」において安全確保ができないと判断し、当該商品の出荷及び販売を中止しました。

グレータンクの設置は、これまでのキャンピングカー・キャンピングトレーラーの課題であった生活雑排水の処理問題について、車体の下回りに設置することで問題が解決する画期的なパーツとして注目をされていました。

しかしながら、casita社グレータンクの容量は32ガロン(約120リットル)あり、タンク本体の重量、生活雑排水の容量、またグレータンク設置に伴うフレームの補強等により、予備検査において申告している重量を大幅に超過することで走行への危険性が懸念されてきました。
当社T.Globeは米国テキサスより日本へ輸入していますが、日本の陸運局での登録はあくまでもグレータンクを設置していない状態での申請を行なっています。
グレータンクの設置に伴い、車両総重量の変更、それに伴う車輪にかかる荷重、最大安定傾斜角度を変更する必要が発生しますが、最大の問題はスネーキング現象です。

キャンピングトレーラーは構造上、牽引する車(ヘッド車)に連結して走行することを前提に設計されています。
そのため、ヒッチメンバーにかかる荷重、ヒッチメンバーから車軸までの距離は、トレーラーの車体の重量やバランスを考慮して計算されています。
グレータンクの設置はトレーラーの中心部から後部にかけて下回り全体を覆うように約120リットルのタンクを設置するというものですが、トレーラーは基本的にヒッチメンバーより後部に重心が移動するほど走行が不安定になります。
本来のブラックタンク(トレーラー最前部に設置されている)と違い、設置される設計でないグレータンクの設置により、生活雑排水の有無にかかわらずトレーラーが左右に蛇のようにうねり、操縦不能になる大変危険なスネーキング現象が発生する状態になります。

当社は、グレータンク設置に伴う危険性について国土交通省自動車局、及び関東陸運局と協議した結果、保安基準が確保できないと判断し、当該商品の出荷、及び販売を中止を決定しました。

昨今多発するキャンピングカー・キャンピングトレーラーの事故多発に伴い、すべてのお客様に、便利さよりも事故なく安全にキャンピングトレーラーライフを過ごしていただくための決定となりますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願いします。

すでにご注文、ご予約をいただいていますお客様につきましては当該部品代金の返金、または残代金支払い時に当該部品代金を清算をさせていただきます。
また、当社T.Globeをすでに所有されているオーナー様には事前にお伝えしておりますが、改めてこちらの新着情報にて詳細をご確認いただきますようよろしくお願いします。


【出荷・販売中止該当商品】

・13 Gallon Gray Water Tank
・32 Gallon Gray Water Tank


CONTACTお問い合わせ

キャンピングトレーラー「T.Globe」の販売、及び整備など
または、弊社取扱い商品に関してのご購入やご質問等は、
下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。

お問い合わせ